日本とフィリピンの子供をオンラインで定期的に繋ぐとどうなるか

日本とフィリピン全国の子ども・生徒をオンラインで繋げる奮闘記

初・フィリピンの小学校で日本語授業!

 みなさんこんばんは!

 

Video Conference Club (VCC) の現地スタッフ Hotsu です。

※VCCとはフィリピンと日本の生徒同士をオンラインで繋げる取り組みです。詳細はこちら↓

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今日は、ついに始まった日本語授業について書いていきます! 

 

僕がやるメインの活動は、オンラインでフィリピンと日本の子供を繋げるVCCですが

この日本語授業もVCCに絡む大切な活動です。

 

前提として、

  • フィリピンの子どもたちの多くは日本人の友達を作りたいと思っている
  • 日本語を含む多言語の習得への熱意が強い
  • 日本という国は「近くて遠い国」であり、訪れたいと思っている子が多い

という3点があるように感じます。

※もちろんフィリピンは格差が激しいため、生活水準によって上記の内容は大きく異なります。

   ここで言う「フィリピンの子どもたち」というのはフィリピンに住む子ども全体を包括して指すのではなく、

   VCCが繋がっていく子どもたちと認識していただければ幸いです。

 

少し回りくどい言い方になりましたが、このVCCのプロジェクトと

フィリピンにおける日本語の授業はセットとして組み合わせるつもりでした。

 

なぜかと言うと、現状フィリピン国内における日本語教育はまだ進んでいないからです。

僕が訪れているCrestという小学校でも、日本語の授業は行われています。

ただし、当然先生に専門性があるわけでもなく教科書に倣って進めていく

ドリルのような勉強の仕方しかできていないのが現状です。

 

つまり、先に挙げた現状にあるように子供達がもっと日本語を勉強したいと思って

先生に「これは日本語で何て言うの?」と聞いても、答えられる人がいないのです。

(僕らが滞在中している短い間にも何度かありました)

 

だからこそ、VCCで繋がる子供達には併せて対面の日本語授業ができたらと思っています。

日本では対面の英語の授業が行われているんだから、フィリピンでもやらなきゃ!

・・・と言う思いもあります。笑

 

だからこそ、このタイミングでその日本語授業を専門にやりに来たユウタと

コンビを組めたのは自分の中でものすごく大きかったのです。

f:id:miossi:20171222001213j:plain↑昨日に引き続き再度登場、ユウタ。これから一緒に頑張っていきます。

 

長い長い前置き 終わり。

さて、いよいよ日本語授業の本番です!

 

朝早くにユウタの住むゲストハウスに迎えに行きました。

※ユウタと俺は異なるゲストハウスに住んでいます。ユウタのゲストハウスが学校から近いので羨ましい。

 

初めて授業を行う学校ということで、ユウタも若干緊張しているようでした。

僕も当然ドキドキしています。色んなマイナスイメージも浮かんで来ました。

 

(たくさん遊んで仲良くなったけど、授業がイマイチでがっかりされないかな…)とか

(授業がつまらなくて、「早く遊びたい」って思われないかな…)とか。

 

アフリカの孤児院で初めて授業をした時も、母校で教育実習をした時もそうでしたが

初めての場所で人に何かを教えるというのはとても勇気がいることです。

不安とワクワクが入り混じったような気持ちのまま、学校へ向かいました。

 

学校に着いたのは朝の8:30。

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 9:00から授業の予定でしたが、まだ子どもたちが揃っていないみたいです。

どうやら先日の台風の影響で道が混んでいるみたい。

 

結局全員揃ったのは9:30。こういう状況にも臨機応変に対応しなければなりません。

子どもたちが駆け寄って来てくれました。

 

「今日はホツがティーチャーなの?」と聞かれ、

「そうだよ。日本語の授業!よろしくね!」と答えると

 「フゥーッ♪」と笑顔で手を叩いてくれました。

 

なんだか一気に肩の力が抜け、緊張が解けてきました。

子供達を目の前にしたら、不安とかは言っていられないです。

 

学校オーナーのFritzにも見守られつつ、授業開始です。

 

まずはじめはユウタ先生から。

最初ということで、挨拶と自己紹介の勉強です。

f:id:miossi:20171224012945j:plain↑まずは挨拶から。おはよう・こんにちは、こんばんはを教えています。

 

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↑続いて自己紹介と、自分が好きなものについて。子どもたちは熱心に話を聞いています。

 

1時間の授業を、30分ずつに区切った今回。

続いて僕の授業です!拍手の中バトンタッチ。

 

僕は「Where is〜」「I want to do〜」を中心に授業内容を組みました。

自分が初めて南米に行く時、スペイン語は何も知らない状態のなか

まずはじめに覚えたのがその2つだったからです。

 

その2つさえ覚えていれば、少なくとも迷わずに旅をすることができます。

あとは旅をしながらボキャブラリーを増やしていきました。

子どもたちが日本に来た時にすぐ使えるようにと、最初の内容はこちらに決めました。 f:id:miossi:20171224035632j:plain

↑Where is〜の部分。手前の女の子ミアが熱心にノートを取ってくれていました。

 

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↑I want to do〜の内容。当てて答えられないと、周りの生徒がサポートしていました。

 

子供達は私語もあまりせず、熱心に授業を受けていました!

オン・オフの切り替えがとても上手な子たちだなと思うと同時に、

日本語の授業に対しても「やらされている」のではなく「率先して学びに行っている」

姿勢を持っている生徒が多かったように思いました。

・・・オーナーFritzが最後まで見ていたからかもしれませんが。笑

  

同時に、言語を教えることの難しさも非常に痛感しました。

生徒から「私”は” と 私”が” は何が違うの?」と聞かれ、

自分なりに説明をしたもののもう少しわかりやすい説明はなかったかなと思います。

 

英語での表現を自分自身もっと磨く必要があると感じました。

勉強、し続けなければ!

 

フィリピンではじめての授業。拙い内容だったかもしれませんが、

1時間の授業が終わった時には子供達からたくさんの嬉しい言葉をもらいました。

授業の内容について追加の質問がいくつかあったのも嬉しかったです!

 

オーナーからも「是非続けて欲しい、私も参加し続けたい」と言っていただけました。

第一回の授業は、なんとか及第点といったところでしょうか。。。

 

次はもっと色々仕掛けを考えるなど準備をして授業をやっていきたいと思います!

VCCと組み合わさった瞬間が見れたら、この上なく楽しいだろうなあって妄想しています。

 

これからも頑張っていきます!!