セブでセブンスピリットのスタディーツアーに参加してきました!
みなさんこんばんは!
Video Conference Club (VCC) の現地スタッフ Hotsu です。
※VCCとはフィリピンと日本の生徒同士をオンラインで繋げる取り組みです。詳細はこちら↓
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先日、NPO法人セブンスピリット さんの
現地スタディーツアーに参加して来ました!今回はそのことについて書いていきます。
と言っても、セブンスピリット のことを知らない方もいらっしゃると思います…。
まずはそこからお話ししていきますね!目次はこちら↓
セブンスピリット って?
セブンスピリットは、セブの子供達に音楽の授業を提供しているNPO団体です。
セブの就学率はまだまだ低く、小学校でも86%、高校では50%程度という現状です。
また、そうした教育を受けていない子どもたちはしばしばドラッグや犯罪に手を染め
貧困のループから抜け出せずにいます。
セブンスピリットは音楽の授業を通して、楽器のスキルはもちろん
集団行動や協調性など他社との関わりや生きがい、目標達成のために努力する姿勢など
生きていくために必要なスキルを伝えています。
※ちなみに、実はフィリピンの公立校には音楽の授業がありません。
この度、ゲストハウスのイベントでセブンスピリットの永田さんと繋がりを持ち、
お誘いいただいたのでスタディーツアーに参加することになりました!
非常に楽しみです。
セブンスピリットのスタディーツアー
セブンスピリットが開催するスタディーツアーは、基本的に毎週土曜日にあります。
港近くのスラム街やゴミ山で暮らす方々を訪問しお話を伺い、
その後セブンスピリットに通う子どもたちとゲームなどで交流、
そして最後に子どもたちの演奏を聴くという1日のツアーです。
フィリピンでの滞在は5年前の留学時も含めると割と長いですが、
スラム街などへ訪れたことはなかったので非常に貴重な機会になりました!
それでは早速、ツアー当日の様子を見ていきましょう。
ツアー当日
当日は、9:30にセブンスピリットのオフィス兼音楽学校に集合。
初めていく場所だったので、調べつつ若干迷いつつ、到着!門構えはこんな感じです。
階段を上がって、広間に入ります。
5分前に入ると、既にほかの参加者の方々が集まっていました!
まずは、永田さんから団体についての説明。
フィリピンが抱える社会問題の一部を、プレゼンを通して学べます。
永田さんをはじめスタッフの方々皆さん優しいので、気になるところがあったら
気兼ねなく質問できました!
↑スタッフの永田さん。ご自身も長く音楽活動をされてきて、現在はセブンスピリットにて働いています。↑団体説明プレゼン。非常にわかりやすく、ツアーに参加する心構えも固まりました。
今回のツアーに参加した日本人はだいたい10名ほど!
ほとんどがとある語学学校の生徒さんでした。語学学校からの紹介で
参加するケースが多いようです。生徒用の割引もあるみたいでした!
いざ、ゴミ山へ!
10:00頃にセブンスピリットを出発して、ゴミ山へ!バンで移動します。
<そもそもゴミ山とは・・・?>
セブ市街で出たゴミの集積場です。貧困層の人たちがそばに住み着き、
ゴミ山から売れるものを探し出し、その売り上げで生計を立てています。
フィリピンにはゴミのリサイクル技術がないため、市街で出たゴミはそのまま
ゴミ山に運び込まれ、放置されているのが現状なのです。
さて、移動すること1時間ほどでしょうか。ついに到着!
まずは暮らしている方々についての説明を永田さんから受けます。
その後、実際にゴミ山に足を踏み入れます!
写真などでは見たことがありましたが、実際に訪れるのは初めて。
広がるゴミ山の光景は圧巻でした。どこまで続くかわからないゴミの山。
セブ市街から出たゴミがここに集められ、それによって生活している人たちがいる。
ただ、ゴミ山の存在自体が社会問題であり政府からはどんどん
ゴミ山の閉鎖指示が出ているようです。リサイクルの技術開発の方が先では…?
と思ったりもします。
そのまま進み、ゴミ山で暮らす方のお家へ訪問。本当にゴミ山に隣接しており、
すぐ脇のゲートを通って入ります。ゲートに近づくと、何やら動物の鳴き声が・・・?
そう、この中では家畜も飼育しているようでした!豚や牛などが飼われています。
ゴミ山の閉鎖についてはここも例外ではなく、生計を立てる他の方法を模索する
必要があるようです。こちらは家畜ではありませんが、可愛い猫もたくさんいました!
ゴミ山に限らず、セブには野良猫が多くいます。猫好きな自分にとっては嬉しい環境。
そのまま進み、ついにお宅に到着!
ご家族に話を伺います。質問の時間を十分にとっていただいたので、色々聞けました。
↑ゴミ山で暮らすご家族の方々。子供達も中からのぞいていました
聞いた質問:
Q:1日のスケジュールを教えて下さい
A:(父)朝早くに起きて、子どもを学校に送ったあとは家事。
昼前からトライセクル(バイクに荷台がついた乗り物)の運転手の仕事に出て、
夜に帰ってきます。
Q:子ども達は学校に通っているんですか?
A:公立の小学校は無料なので通っています。子供達は英語も話せますよ。
Q:子ども達に何を望みますか?
A:可能であれば、大学まで進学し卒業してほしい。そうなったら本当に嬉しいです
Q:多くの日本人がこうしたツアーで訪ねてくると思いますが、どう感じますか?
A:来てくれるのは嬉しいです。こうした状況を知ってもらえるのは嬉しい。
・・・などなど。とても気さくに答えて下さり、非常にありがたかったです。
ゴミ山で暮らす方のお家を訪問して、生活を尊重することの重要性を感じました。
この手の訪問でよく思うのですが、「彼らはかわいそうだ、なんとかしなきゃ」
という感想を持つ参加者が多いですよね。10人聞いたら8人はそう答える気がします。
でも、その考え自体が非常に危険で、ちゃんと求められているものは何なのかを
関係性を作った上で判断し、実行するかを決める必要があると思います。
『決めつけによる慈善活動は暴力である』
僕が尊敬する社会起業家の方の言葉です。これは本当に共感します。
誤解がないように訂正しておくと、
今回訪問したご家庭が幸せそうと言っている訳ではありません。
ただ、何れにしても彼らには今現在そこでの生活があり、それを変えるアプローチを
試みるのであれば当事者に根付いた活動を行う必要がある、と思うのです。
「この活動は自己満足になっていないか?」これはボランティア、社会起業活動を行う
多くの方が直面する疑問ではないでしょうか。
自分が行っているVCCでも置き換えて、ちゃんと一緒に話し合いながら進めていく
必要があるということを再認識しました。
セブンスピリット の子ども達と交流!
さて、その後はお昼ご飯を食べてから、セブンスピリットに戻って子ども達と交流!
まずは一人一人自己紹介!たくさんの生徒がいました。年齢層もバラバラです。
そして、お待ちかねのゲームがスタートします。
音楽を使って輪になって踊ったり、チームに分かれて勝負したり…楽しかったです!
特に盛り上がったのはフルーツバスケットのようなゲーム!
親がスリッパを投げて、表向きに落ちたら仰向けに寝る、裏向きだったら好きなポーズ、
横向きで立ったら壁に張り付く、というゲームです。一番遅かった人が親になります。
あとは仰向けに寝ている時に親から "Shake!" と言われたら体を揺らすというルールや
"Roll!" と言われたら寝たままゴロゴロ転がらなきゃいけなかったりと
どんどん難しくなっていきました。笑
↑まさに "Shake!" の瞬間。真ん中の子のshakeがとっても激しいです
このゲーム、確か全部で30分くらいやっていたような気がしますが
全力でやるとかなり汗だくになります。
でも恥ずかしがらずに思いっきりやったほうが子ども達とも仲良くなれます!
子ども達による演奏発表会!
ひとしきり遊んで仲良くなった後は、セブンスピリットで普段練習している子ども達の
演奏発表会!
もはや完全にオーケストラです。正直、はじめのイメージを大きく上回りました。
演奏も本当に上手!!ものすごく感動しました。
一青窈のハナミズキなど日本の歌をボーカル付きで歌ってくれたり、
ジブリの音楽を演奏したりしてくれたのもとっても嬉しかったです。
セブンスピリットが提唱している『音楽が持つ力』を非常に強く実感した場でした。
↑演奏する子ども達。真剣に演奏する姿は立派な演奏家そのものでした!!
全演奏が終了した時には参加者全員から惜しみない拍手が。本当に感動しました!!
最後にみんなで写真を撮ってツアーは終了、解散となります。
終わった時刻は16:00ほど。短い時間でも中身がぎゅうっと詰まったツアーでした。
貴重な機会をいただいたセブンスピリットさんに本当に感謝です♪
こちらのツアー、セブンスピリットのHPから申し込めます!
セブに滞在を考えている方、土曜日は是非セブンスピリットのツアーに!
おすすめです!!
そして、実はこちらセブンスピリットについて近々重大なお知らせがあります。
それが何かはまたこちらのブログにておしらせします。。。
2月の下旬あたりにはお伝えできるかと!お楽しみに!!
ではでは!これからもよろしくお願いいたします!